外断熱通気排熱工法、高気密住宅及び高断熱住宅について 静岡県カザマ建築設計 ■Kazama Design and Carpentry Office■ |
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工法・技術・提案>外断熱通気排熱工法 | Produced By カザマ建築設計のご案内はこちら |
外断熱通気排熱工法のメリットとして3つ挙げられます。 第1に『室内の快適性』、第2に『建物の長寿命性』、第3に『トータル的なランニングコストの軽減』です。 順次、メリットとその理由をご説明いたします。 |
■室内の快適性 (メリット@) 夏の暑い日、外出先から家に帰り部屋に入ると「もわっ」と熱気がこもっていて、なかなかクーラーが効かない!そして一旦クーラーを止めるとすぐに暑さが戻ってしまう。 冬の寒い日、同様に足元から「キンキン」と冷え込んでいて、なかなか暖房器具の温かさが回らない!やっぱり一旦暖房を止めると寒さが戻ってしまう。 夏の暑い日を例に挙げると、熱は建物の屋根・外壁部分から躯体を経由して室内へと伝わります。それを軽減させる役目としての材料が断熱材です。 従来の工法では、熱の逃げ道(通気層)が無いためと、断熱ラインが室内周囲(内断熱)に位置するため、屋外からの熱が建物躯体へとこもりやすく室内の温熱環境にとって不利になります。 外断熱通気排熱工法では、右図上のモデル図のように断熱ラインを屋根・外壁周囲(外断熱)に設け、かつ、熱の逃げ道を確保させることによって、躯体及び室内に熱の影響を抑えることが可能です。 システムとしては、熱の重力換気の性質(熱いものは上へ冷たいものは下へ)を利用して、A部(土台部分)からB部・C部(壁通気層)を上昇し、D部(屋根通気層)を通って、最終的にE部(棟換気部)から放熱されます。 このように、自然の特性を活かすと共に、断熱ラインの設計と施工により室内の快適性が得られるのです。 ■建物の長寿命性 (メリットA) 建物を長持ちさせるため大切なことは、土台・柱・梁などの骨組み部分を長持ちさせることです。ここで気をつけなければならないことは、骨組み部分を結露させないことです。結露によって木材の腐れ、シロアリの棲み家になってしまいます。そして侵食により材料の断面低下が、建物の構造強度低下へと進行してゆくのです。 従来の工法では、断熱ラインが室内周囲(内断熱)にあること、空気の流れ(通気層)が十分に確保されてないケースが多々あり、建物躯体の熱伝導抵抗の低下により建物躯体の結露が懸念されます。 外断熱通気排熱工法では、外部からの熱伝導をまず空気層で排熱・緩和し、その次に躯体の外側に施された断熱材によって、躯体の内部結露を防いでいるのです。もちろん、夏季及び冬季両方にも有効です。 このように、構造強度の維持を前提とした温熱環境面からの配慮により、建物の長寿命性が確保できるのです。 ■トータル的なランニングコストの軽減 (メリットB) 暑い時にはクーラーを、寒い時には暖房機器を…。現在では欠かせない存在です。ただ、地球の温暖化、残り少ない地球資源の貴重さ、電気代や灯油代などを考慮すると、やはり抑えた方が良いことは言うまでもありません。 従来の工法では、通気層・気密性の不足、内断熱等の理由により屋外からの熱が伝わりやすく、絶えず設備機器を運転させなければなりません。 外断熱通気排熱工法では、通気層の確保・外断熱により屋外から室内への熱の影響が軽減されるのは説明されてきました。この事は室内から屋外への放熱の場合も同様に考えられます。室内で冷やされた又は暖められた熱は屋外へと放熱されにくいです。 このように、各シーズンの快適温度に設定された室内温度を、屋外からの熱の影響を防ぐことにより、設備機器の運転を軽減させる目的があるのです。 |
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▲外断熱通気排熱工法 | |
▼従来の工法 | |
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以上の3つのメリットを併せ持つ工法が外断熱通気排熱工法となります。 高断熱住宅をさらにレベルアップさせた工法であり、 そして 気密施工をさらに施すことによって、 高気密住宅として十分に満足できる住宅となります。 人は家の室内に暮らすと同時に、家も人と一緒に暮らすのではないでしょうか。 人と家と両方に有効なこの『外断熱通気排熱工法』を検討する必要はあります。 |
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