バリアフリー住宅 自立、介護、車椅子、寝たきり生活に対応 静岡県カザマ建築設計 ■Kazama Design and Carpentry Office■
主たる施工エリア:三島市、沼津市、熱海市、裾野市、伊豆の国市、伊豆市、伊東市、清水町、函南町、その他地域も対応可能。
バリアフリー住宅
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日本は昭和40年代に入って福祉先進国からノーマライゼーション思想が導入され、
障害者も高齢者も健常者と同様地域社会で生活することが当然であり、
それを前提とした社会を構築すべきとの考えから、
福祉施策は施設中心から在宅生活中心に方向転換されていく流れがありました。

しかし、個々の在宅生活の現状を見つめてみると、
思想と現実の差はまだまだ大きくギャップがあるように感じられます。
実際にバリアフリーを行なう必要があります。

そこでまず、住宅設計を行うときに障害者・高齢者の
身体機能をどのように分類して、
どのように対応してゆくのかを考えました。
身体機能の分類
【レベルT】 自立仕様 補助具や介助無しで歩行可能な高齢者。
身体機能の低下が顕在化しているが自立歩行可能な高齢者。


【レベルU】 介助仕様 歩行に補助具や介助が必要な高齢者。
伝い歩き、杖歩行、介助歩行、脳血管障害やリウマチにより上肢軽度の障害をもつ場合等。


【レベルV】 車いす仕様 日常車いすを単独で使用する高齢者。
高齢者の場合には身体機能が全身的に落ちているので、一部介助や近くで見守る必要性が高くなる。
両下肢麻痺片麻痺で車いすを使用する方等


【レベルW】 寝たきり仕様 寝たきり状態で、介助を必要とする重度の高齢者。
身体障害が重度の方、医療的に安静を必要とする方、終末期の方等


対応方法
 ここでは前項の『身体機能の分類』のレベルT〜Wまでの各身体機能状況と、
居住環境の設計に影響を与える代表的な疾患のひとつとして、
慢性関節リウマチを取り上げ、バリアフリー設計における留意点を挙げてみました。

〔慢性関節リウマチ〕関節のはれや痛みを主な症状とする全身病で原因不明。慢性的に進行し、障害は少しずつ重くなる。
症状:関節が思うように動かせず、関節が弱くなっていくため、歩くこと、日常生活が徐々にできなくなる。
状 態 歩ける
【レベルT】【レベルU】
車いすをこげる【レベルV】 車椅子をこげない
【レベルW】
乗り移れる 手伝いが必要
アプローチ 緩やかなスロープ
(屋外1/20以下)
(屋内1/12以下)
(幅90p以上)
両側に手すり
(手の状態に合わす)
悪い路面を避ける(砂利・ぬかるみ・飛び石)
段差・凹状のすきまの解消
急な斜面は避ける
緩やかなスロープ(屋外1/20以下)(屋内1/12以下)(幅90p以上)
両側に脱輪防止
屋外…電動車いす(電動車いす用車庫)
玄関 上がり框の段差を小さく(スロープ対応の場合は1/12以下)
ベンチの設置
方向転換に必要な広さの確保
上がり框の段差(スロープ対応の場合は1/12以下)
埋め込み電動リフトが望ましい
屋内用車いすを用意(介護者がかかえ上げる)
階段 段差を小さく
段鼻を出さない
段鼻は目立つ色に
両側に手すり
(手の状態に合わす)
腰掛け式昇降機(2階にも車いすが必要)
車いすごと上下する昇降機設置
ホームエレベーター設置
廊下 幅広く
(有効幅85p以上)
でっぱり解消
両・片側に手すり
(手の状態に合わす)
幅広く
(有効幅85p以上)
でっぱり解消
可能ならば方向転換できる場所の確保
居間
食堂
台所
でっぱり解消
車いす対応キッチン
(ガス台の安全性注意)
本人に合った椅子・ソファ・テーブル
動線にあった手すり
(手の状態に合わす)
でっぱり解消
移動・方向転換に必要なスペースの確保
手の届く範囲に設置
(棚、吊戸棚、スイッチ、コンセント、ドア・引戸の取手など)
台所介助者必要
床仕上げに配慮
全介助のためキッチンの車いす対応の必要性はない
寝室 でっぱり解消
電動式ベッド
本人に合った家具の高さ
でっぱり解消
移動・方向転換に必要なスペースの確保
手の届く範囲に設置
(収納家具、スイッチ、コンセント、ドア・引戸の取手など)
電動式ベッド
本人に合った家具の高さ
ベッドの高さ=車いすの座面
介助者スペースの確保
リフターの活用
手の届く範囲に設置
(非常ブザー・非常呼出・スイッチの位置に注意)
環境制御装置の活用(ESC)
トイレ 寝室近くに設置
出入口は引戸
洋式便器・洗浄便座付き
(電動上下式便座が最適)
手すり
(手の状態に合わす)
寝室近くに設置
移動・移乗・方向転換に必要なスペースの確保
移乗方法に配慮
@前方移乗
A側方移乗
手すり(麻痺していない側に設置)
便器の高さ=車いすの座面
汚物流しの設置
介助者スペースの確保(1人より2人の広さ)
便器の高さ=車いすの座面
汚物流しの設置
脱衣室
洗面室
寝室近くに設置
車いす対応洗面化粧台
脱衣用腰掛け
スイッチ・蛇口(水道)の位置確認
寝室近くに設置
移動・方向転換に必要なスペースの確保
手の届く範囲に設置
(スイッチ、ドア・引戸の取手、蛇口(水道)など)
車いす対応洗面化粧台
傾斜鏡の使用は避け、鏡の据付位置の確認
浴室 寝室近くに設置
腰掛け必要(洗体・入浴)
本人に合った浴槽の高さ
手すり
(手の状態に合わす)
将来介助できるスペースの確保が望ましい
寝室近くに設置
移動・方向転換に必要なスペースの確保
手の届く範囲に設置
(スイッチ、ドア・引戸の取手、蛇口(シャワー)など)
洗い場は腰掛け式に
手すり
将来介助できるスペース確保が望ましい
介助者スペースの確保(1人より2人の広さ)
バスチェアーの活用
リフターの活用
介助者が腰痛を起こさないよう浴槽の高さの確認
テラス
駐車場
腰掛け場所確保
段差を目立たせる
物干しは腰掛けて行えるようにする
移動・移乗・方向転換に必要なスペースの確保
人工芝は動きにくい
物干しは腰掛けて行えるようにする
駐車場
 ドアいっぱいに開けて乗り降りできる広さ
 雨に濡れずに室内に入る工夫

実例
■ポーチ スロープと大型握手玄関引違戸 ■和室入口 段差解消 ■浴室 段差解消と引戸入口
ポーチ 和室入口 浴室
■玄関 万能手すりと大型スイッチプレート ■廊下 幅の確保と手すり下地設置済 ■間仕切戸 引戸建具
玄関 廊下 間仕切戸
親しい家族や地域の人々に囲まれ、
大切な思い出が詰まった自宅で余生を過ごすことを、
多くの障害者・高齢者が望んでいると思われます。

いつかは避けられないにしろ、
誰しも最初から他人に介護されることを望みません。
できる限り自分の力で生活したいはずです。

その為には
介護する側が便利な施設に高齢者を集めてしまうのではなく、
障害者・高齢者の住み慣れた環境を舞台に、
自立を支援するプログラム・設計を用意することが大切です。

そして、
障害者・高齢者側のバリアフリー設計はもちろんのこと、
介護する側の負担・ストレスも軽減される
バリアフリー設計までしっかりと考慮することが重要です。

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